11: ◎
平井委員 全てそこに統一されるという理解でよろしいでしょうか。
12: ◎
環境政策課長 そのとおりです。
13: ◎
委員長 ほかにありませんか。
(「なし」の声あり)
14: ◎
委員長 以上で質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
(「なし」の声あり)
15: ◎
委員長 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議案第16号,狛江市立児童遊園設置条例を廃止する条例,本案を原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
16: ◎
委員長 挙手全員と認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────
17: ◎
委員長 次に第2,議案第20号,道路の廃止についてを議題といたします。
お諮りいたします。
議案第20号については,既に提案理由の説明を受けておりますので,これを省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
18: ◎
委員長 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。
これより質疑を受けます。
19: ◎
平井委員 1点お伺いいたします。
道路の廃止に当たって,道路の廃止の判断基準というものがあるのでしょうか。地図上で説明していただいて,どの部分がというのは分かったのですが,どういう状況になったから道路を廃止するということに至ったのかというのを教えてください。
20: ◎
道路交通課長 ここの道路の件につきましては,認定はされているのですけれども,交通の用に供していないといったところで,公共用財産の用途廃止等の審査会があります。そちらのほうで,そのような状態があるというところで道路の廃止をしようということになりました。
21: ◎
平井委員 交通の用に供していないというのは,一般の車両が通行するような状況にないということの理解でよろしいでしょうか。
22: ◎
道路交通課長 そうです。
23: ◎
委員長 ほかにありませんか。
(「なし」の声あり)
24: ◎
委員長 以上で質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
(「なし」の声あり)
25: ◎
委員長 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議案第20号,道路の廃止について,本案を原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
26: ◎
委員長 挙手全員と認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────
27: ◎
委員長 次に第3,
所管事務調査に入ります。
今回の調査事項は,1,上下水道事業についてであります。
1,上下水道事業中,下水道による浸水対策についての調査を進めます。
前回の委員会で要求いたしました資料が提出されておりますので,これの説明を求めます。
28: ◎ 下水道課長 それでは資料の説明をさせていただきます。
資料として提出させていただいたものは,下水道浸水対策に伴う補助制度概要
一覧及び各種補助の要綱を参考資料の1から6までとして提出させていただいております。参考資料につきましては,各種補助金の要綱などでございますので,後ほど御確認いただければと思います。
それでは
建設環境常任委員会所管事務調査資料,下水道浸水対策に伴う補助制度
一覧を御覧ください。
市において下水道浸水対策を実施する場合に活用できる主な補助制度は,表1のとおりとなっています。
表の一番左側に種別としまして,補助金を交付する側の主体である国,東京都,狛江市を分類しております。補助の名称,対象となる事業概要,補助率。補助の併用の有無を記載しております。
なお,補助率に関しましては,条件等により異なりますので,この表におきましては代表的な補助率を記載させていただいております。
それでは国の補助制度から順に説明させていただきます。
国の補助制度の名称ですが,表の一番上に記載しております社会資本整備総合交付金です。この交付金は,下水道や道路など私たちの生活の基盤となる社会資本について,整備費等を地方公共団体などに補助する制度です。
この交付金は,国の欄の上から2番目,基幹事業と,同じく国の欄の一番下の関連事業とに大別されています。
基幹事業とは,目標を実現とするための基幹となる事業です。関連事業とは,この基幹事業と一体的に実施することにより効果を得られる事業です。
基幹事業は,さらに社会資本整備総合交付金事業と防災・安全交付金事業とに分かれ,現在市で実施しております浸水対策の事業は,主にこの防災・安全交付金事業の下水道事業の補助を活用しているところです。その補助率ですが,補助対象事業費の2分の1となっています。
続きまして,東京都の補助制度を説明いたします。
東京都の欄の一番上に記載があります雨水流出抑制事業補助,この補助制度は,市民などが設置する雨水浸透ますや雨水貯留槽などに対して,都が市に補助をするものです。
補助率ですが,雨水浸透ますの場合,補助の上限金額はありますが,標準工事費単価の45%以内,雨水貯留槽の場合も補助の上限金額はありますが,本体価格の13.75%となっています。
続きましてその下,市町村下水道事業都費補助金,この補助制度は,市が実施する下水道事業に対して都が補助するものです。先ほど説明しました国の社会資本整備総合交付金と併用できるケースもありまして,補助率は補助対象事業費の100分の2.5です。
続きまして,一時貯留施設等の設置に係る実施計画策定委託費及び工事費補助金,この補助制度は,市が実施する雨水の一時貯留施設などの設置に係る計画策定費用や工事費に対して都が補助するものです。
補助率ですが,計画策定及び工事費とも補助の上限はありますが,補助対象事業費の3分の1から2分の1です。
最後に狛江市の補助制度です。
1つ目が雨水浸透ます設置助成金,この制度は,市民等が設置する雨水浸透ますについて工事費などの補助を行うものです。
補助率といたしましては,補助金額の上限はありますが,工事に対する標準工事費を,先ほど説明いたしました東京都の雨水流出抑制事業補助と併せて市が補助するものです。
2つ目,雨水貯留槽設置助成金,この補助制度は,市民等が設置する雨水貯留槽に対して購入費等補助を行うものです。
補助率といたしましては,補助金額の上限はありますが,購入費等の3分の2を,こちらも東京都の雨水流出抑制事業補助と併せ市が補助するものです。
以上,簡単ですが資料の説明とさせていただきます。
29: ◎
委員長 資料の説明が終わりました。
何かありましたら御
発言願います。
30: ◎ 鈴木委員 狛江市が樋管に常設の強力な排水ポンプを設置する,あるいは浸水対策用の貯留施設を設置する。その場合に使えるものというのは,この中でいうと国の制度,都の制度,どれとどれになりますでしょうか。
31: ◎ 下水道課長 強力なポンプ等を設置する場合は,当然国と東京都との協議にはなりますけれども,一般的には,こちらの国の表でいきますと基幹事業の防災・安全交付金事業の下水道事業,もしくはそれに関連する関連事業ということに国費はなります。
あと都のほうですが,こちらも協議によりますが,市町村下水道事業都費補助金に該当するものです。
32: ◎ 鈴木委員 分かりました。
それで,その下に一時貯留施設等の工事費等,3分の1補助というのがあるのですけれども,これはいわゆる浸水対策用の貯留施設には使えないのでしょうか。
33: ◎ 下水道課長 こちらの補助につきましては,総合治水の観点でやっておりまして,浸水対策としても使える事業です。ただし,こちらについても計画を策定して都と協議して,補助の対象になるかどうかも確認して使うものだと認識しております。
34: ◎ 鈴木委員 分かりました。
35: ◎ 石川委員 添付されている詳細な書類もずらっと見たのですけれども,この国や都の対象事業,補助制度ですけれども,時限期間というのでしょうか,例えば令和10年までなどと時限を決められている補助金というのはあるのでしょうか。
36: ◎ 下水道課長 補助金を使うに当たり,工事を10年以内にとかそういった期限の設定はあったと考えております。補助金制度も日々変わっていきまして,昨年まであった補助制度がなくなったりとかそういった制度もありますので,日々そういったところは注視しているところですので,期限については,その時代の背景を見ながら変わっていくのかなと考えております。
37: ◎ 石川委員 分かりました。確かにあったものがなくなって,代わりのものが生まれたりとかするし,実際使ってやったとしても,その一,二年で完結する工事じゃない場合もありますので,そういった意味では,しっかりといつも東京都と国の制度は毎年度チェックしていただいているという,こういう認識でよろしいでしょうか。
38: ◎ 下水道課長 補助制度につきましては,毎年冊子として出されておりますので,その本を見ながら確認しているところです。
39: ◎
平井委員 分かりやすい資料をありがとうございました。とても仕組みのほうがよく分かりました。
そこで1点お伺いしたいのですが,世田谷区に視察に行ったときに,世田谷区は東京都が下水道事業をやっているということで,かなり温度差があるなということを感じたのですけれども,ここに市町村下水道事業都費補助金というのがあるのですけれども,こういったことが23区ではどのような形になっているのでしょうか。東京都が直接事業をやっている23区というものと狛江市と比べて,こういった補助金の制度の違いもあるということでしょうか。
40: ◎ 下水道課長 国の補助制度につきましては,地方自治体に対して補助していますので,都がやっている下水道事業に対しても同じように補助はしていると考えております。
41: ◎
平井委員 国は分かるのですけれども,東京都から補助をするというときに,世田谷区の場合には,東京都が世田谷区に補助するような形は取っていないという,全て東京都が行っているという解釈でよろしいのでしょうか。
42: ◎ 下水道課長 23区の下水道事業に関しましては都でやっておりますので,下水道事業以外の,ここでいうと一時貯留施設等につきましては都が各区に対して補助はしていると考えております。
43: ◎
平井委員 ありがとうございました。
44: ◎
委員長 ほかにありませんか。
(「なし」の声あり)
45: ◎
委員長 次に,前回の委員会で他市の先進事例や狛江で生かせる対策などを研究してくるという課題が出ていました。
それを踏まえて御意見・御感想がありましたら順次御
発言願います。
46: ◎ 三角委員 私からは4点。
まず1点目,
委員長のほうでまとめていただいた内水による浸水対策の中で,私が提言をした新たな計画,雨水管理総合計画なのですが,これは削除していただきたいと思います。
これは国のほうで改正しておりますので,当然課長等を含めて下水道課のほうでも対応はされているかなと思いますので。逆に,国の雨水管理総合計画の部分については,石川委員が提案されています下水道総合計画の中に盛り込まれているのではないのかなというふうに思っておりますので,私は新たな計画の策定というのは要らないのかなと判断させていただきました。
2点目ですが,ハザードマップの件です。
ハザードマップは,目安ということの中で,参考にしながらこのハザードマップをどのように活用していくのか複合的に考える必要があるのかなと思いますので,ハザードマップの対応策を考えるということは皆さんで意見を出し合って考えていく必要があるのかなと思っております。
3点目ですが,これは
委員長等にお願いなのですが,最後提言を盛り込む中で,狛江駅の南口再開発事業等,その整備事業において雨水貯留施設とか止水板の整備または変電設備の浸水対策,排水能力の高い外構の整備など浸水対策を軽減するという意味で提言の中に盛り込んでいただきたいなと考えました。
最後ですが,先進地の視察ということなのですが,土が不要の土のうがあるそうです。ですから逆に,自治体ではなく水害対策に優れた民間企業等への視察はどうなのかなということで提言させていただきました。
47: ◎ 鈴木委員 資料を配らせていただいてよろしいでしょうか。
48: ◎
委員長 はい,どうぞ。
(資料配付)
49: ◎ 鈴木委員 資料なのですけれども,今回改めて調布市と川崎市の資料プラス篠山市というところの資料を出しました。
最初の表紙が黒いものですけれども,調布市のいわゆる住民説明会で出された最終報告書です。その中から抜粋で出させていただきました。
ページめくっていただきますとシミュレーション4と書いてありますけれども,この絵の左側,これは台風19号を再現したときの浸水状況のシミュレーションです。それに対して樋管操作の適正化ということで,今回新たに樋管操作のルールを決めましたが,それを行った場合どうなるかというのが右の図で,絵でも分かるように,若干浸水量が減少いたします。
次のページですけれども,今度はさらに河道掘削,いわゆる多摩川の掘削をやったらどうなのかということが加えられておりまして,樋管操作と河道掘削をやるとここまで減りますよ,かなり減ります。いわゆる北側のイ号棟部分についてはほとんど浸水が見られない状況になります。
次のページは,フラップゲート。フラップゲートを追加で設置すると,さらに浸水が減りますよと,右の図ですね。いわゆるニ号棟付近がかなり減っておりますし,やはりソシア多摩川と根川通り周辺がまだまだ残るという形です。
さらに次のページを見ますと,いわゆる根川第一雨水幹線水路壁,壁を造るよということで,これをやると若干これでも減少いたします。
次のページを見ますと,さらにポンプ施設。毎分450立方メートルのポンプ施設を設置すると,ソシア多摩川付近の浸水がかなり軽減されます。
最後,貯留槽,いわゆる2,000立方メートルの貯留槽を造りますよということで,そうすると,ほぼ多摩川住宅の床下浸水は解消され,ソシア多摩川も解消しますよというシミュレーションになっております。
したがって,こういう様々な施策を組み合わせて対策を取ることで,少なくとも令和元年の台風による同じようなものが来たとしても,一部道路の冠水は残るのですけれども,ほとんど住宅への被害はなくなりますよというシミュレーションだと思うのです。
ということで,この報告書を見ますと,やはりこれを実際にこれを具体化する,フラップゲートはもう具体化されていますけれども,それを具体化する浸水防止計画,今調布市と検討されていますけれども,これが策定されればいいと思います。
あわせて,猪方排水樋管流域についても,住宅の浸水を防止するこういう計画をつくってほしいと思います。
次が川崎市の浸水対策の資料で,これは川崎市議会の環境委員会に川崎市下水道局が出したものです。
最初のページですけれども,川崎市では雨水貯留施設か管渠施設か,いわゆるバイパス管ですね。あるいは流域全体を変更するのかというのとポンプ施設と比べて何が有効かということを比べて,やはりポンプ施設による排水機能の確保が最も有効であるというふうに判断をされております。この表の一番左側です。
ということで判断して,じゃあポンプ施設のうちどういうものがいいのかというのは次のページでして,この下線が引いてあるところです。「必要な用地を最小限に抑えることができ,経済性に優れ,整備期間が短く,早期に効果を発現することができるポンプゲート設備による対策を基本」とするということで,いわゆる従来は水門と排水ポンプが別々になっていたのですけれども,これはポンプゲートということで水門にポンプをセットして狭い場所でもできるようにする,この表でいうと左側ですね。
適用条件というところに,1門当たり毎秒6立方メートル。これ毎秒になっていますけれども,分に直すと360立方メートルですね,60倍しなくちゃいけないのですが,そのくらい排水できますよ。それから,用地確保で200平米ぐらいですよ,整備期間が3年くらいですよなどということで,従来のポンプ場と比べると,ポンプゲート方式が優れていますよということを述べております。
その次のページですけれども,ポンプゲート設備の概要ということで絵柄入りで書かれております。こんな感じのものになりますよということです。
次のページが,実際に設置した場合どんなイメージになるのかということで配置のイメージが出ております。
各排水樋管の状況によって異なるということですけれども,今ある水門のところをポンプゲートにするという形でやるということですね。追加で必要なのは,堤内地に除塵設備,いわゆるいろいろな夾雑物が来るのを避ける,そういう設備と発電機用の用地が必要だということで,それが約200平米だと書かれております。
左側の地図ですけれども,ポンプゲート設備をどのくらいのところで設置しているのかということでうっすらと書いてありまして,どちらかというと西日本が非常に多いのですけれども,よく見ると関東周辺でも設置しているところがありそうだという感じの地図です。
その下に各樋管ごとの,いわゆる排水能力とかが書いてありまして,一番左側の宮内排水樋管では,排水量が毎秒3.3だから,60倍で毎分198立方メートル,約200立方メートルですね。そういうのを設置しましょうよという感じになっております。
次のページですけれども,仮にこれを設置した場合に,どのぐらい被害が軽減できるのかというのが書いてあります。
それぞれ宮内排水樋管とか諏訪,二子,宇奈根と書いてありますが,一番下のところに赤い字で「床上浸水71%低減」,「床上浸水57%低減」など書かれております。ポンプゲートを設置することでこれだけ軽減できますよということですね。
ただ,これはよく見てみますと,多摩川の河川の水位の低下は全く考慮していないものですので,今度の河川の掘削による水位の低下があれば,さらにこの被害は軽減されるのではないかと思います。
一番後ろが,どんなイメージで造っていくのか,全体では6年ぐらいかかりますよと,京浜河川事務所とのさまざまな協議とかも含めてそのくらいかかりますよと,こういうものです。
狛江市でも,できたらこういうものができるとよいのではとこれを見て思いました。
もう一つの資料は,実際にポンプゲートを設置した兵庫県篠山市の事例が載っております。
下水道機構情報というところに載ったものですが,これは後で読んでいただければと思うのですが,非常に狭い所に設置しました。敷地面積が約160平米と書いてあります。総排水量は1分間当たり126立方メートル,工事金額が3億円ちょっと,工事期間は平成29年9月から平成30年6月29日ということで,約9か月間で工事が終わっていますよということで,完成直後に豪雨があったのですけれども,問題なく運転ができて浸水被害がなくなったということで,住民が大変喜んでいるという記事になっております。
ということで,これらを見たときに,ぜひこうした施設を検討してほしいと思いますが,以前提案して実現できなかったのですけれども,川崎市の浸水被害対策について,コロナが落ち着いた段階で視察ができないか再度提案をいたします。また篠山市は遠いので,リモート視察が可能であれば,これも検討してほしい。
そして川崎市の資料の中にあったのですけれども,西日本だけではなくて関東周辺でもポンプゲートを実際に導入したところがあるようです。私調べたのですが,なかなか分からないので,もし環境部のほうで調べられれば調べてほしいという3点を要望いたします。
50: ◎ 石川委員 前回委員会から,次の委員会へということでいろいろ先進市とか調べてあればということでした。
私ももう1度整理させていただいて,この間も申し上げましたけれども,やはりそもそも世田谷区の部長がおっしゃっていた吸い込む力,ため込む力はあったとしても限界があるわけだから,どこかで吐き出させなければいけない。だから,それが台風の状況になってしまうと,吐き出す所がないからあふれてしまうという部分で,そもそも吸い込む力,ため込む力がなかったのかといったら,そういうものではないような気がしました。
そういった意味で,浸水対策が吸い込む力,ため込む力を広げていく,それも当然のことなのですけれども,同時に吐き出す力,ただ,それは台風のときには大きな河川に流れない。流そうとしても事実上流れていかないという,こうしたところに視線を向けると,すごく大きなテーマで広がってしまう気がしました。
それで今日も資料を出していただきましたけれども,雨水などをためていく,こうしたところの先進地はどこかなと思うと,やはり行き着くところは東京都じゃないかなと,こうしたふうにも思いましたし,ただ,ほかで違うなというのは,貯留槽を持っているとか,もう完全なる大きなハードですよね。また逆に吐き出すところに河川がそうなってきたときに,さっきお話のあったポンプだとかそうしたところでは注目する取組はあるのかもしれないなと整理をいたしました。ただ,そこに焦点が行くのかという部分を考えました。そこまで広げて,残った時間でまとめられるのかという心配もあります。しっかりとスリムに課題を整理していったほうが,報告書の密度,濃度は上がるような気がしました。
それで
委員長,副
委員長にまとめていただいた課題のまとめというものをもう1度私自身も整理させていただいて,やはりハードでは,細かいところはあれですけれども整備と改善,住居への浸水対策,こうしたものを1つクローズアップして進めていくべきではないかと思いました。
ソフト面は,やはり市民への周知と情報提供という,ここに絞るべきではないかなというふうに感じます。
私自身が提案したこのハザードマップは,受け止めた市民の方の行動変容,そういったところに行き着いてしまいますので,これはもしかしたら必要ないのではと,まとめていく意味では,ハザードマップは外したほうがいいのではないかなと私は思いました。
それと,いわゆる残すのは情報提供と市民への周知という部分,ここをクローズアップさせていくべきだな,そして最後に,計画管理,実際それを計画として私たちが持っていることが計画書に入る入らないかは問題ではなくて,計画書自体に触れておく必要があるのかどうかのそこの判断だけ検討したほうがいいのではないかなというふうに思います。
まとめて言いますと,この課題整理は,ハードでは整備,改善,住居への浸水対策,ソフトでは情報提供,市民への周知と,こうしたものをまいた上で,提案として,私はソフトでいえば計画管理,ハードでいえば,ここの新規整備というのですか,ポンプ貯留槽,こうしたものを検討するかどうかというところで再度整理をする必要があるかなと感じました。
51: ◎
平井委員 まとめてきたので,それを発表させていただくのでよろしいでしょうか。
狛江市は西に多摩川,東に野川を抱えておりまして,台風や集中豪雨など浸水被害と戦い続けてきた町の歴史があります。これはわっこなどで常に狛江の歴史で学ばせていただいておりますが,そのため,狛江市議会はこれまでも
所管事務調査の中で取り組んできたという事実があります。このたび
建設環境常任委員会で下水道事業と豪雨対策をテーマに調査するに当たって,まずは過去の
所管事務調査,そして私たちの暮らしと下水道,そして浸水ハザードマップ,狛江市の下水道総合計画,そして令和元年台風19号に伴う浸水被害対策最終報告書等を参考にいろいろ調べさせていただきました。その間に,担当の皆さんにはいろいろ教えていただいたり質問させていただいたりということをしながらここまで来ました。
昨年,総務文教常任委員会は豪雨対策について調査を行い,河川からの逆流や浸水を防ぐ施設として排水樋管と土のうステーションが必要だということを提言しています。そして平成27年,
建設環境常任委員会の
所管事務調査では,集中豪雨・ゲリラ豪雨対策についての調査,提言を行っています。そしてその中で,狛江市の下水道整備は毎時50ミリ対応であって,100ミリ以上の対応は整備計画にないため,ゲリラ豪雨が発生すれば道路は冠水し,宅地内の浸水等甚大な被害が想定されると,この時点では指摘していました。
そしてその中で,下水道事業や豪雨対策に関連するものをピックアップしてみましたら,国や東京都を含め流域自治体とのさらなる提携,そして合流式下水道区域が約3分の2に当たる狛江市では,既設の道路の集水ます浸透化が重要であること,地域排水口マップ,そして道路の冠水の可能性が高い箇所の優先度を高くして落ち葉対応を施した最新の雨水ますを設置すること,それから雨水浸透ます,雨水タンクの設置を含めて下水道の仕組みや大切さ,雨水処理の重要性を広く市民に周知する,こういったことが提案されておりました。
大きな被害があった令和元年東日本台風に伴う浸水被害対策の最終報告では,逆流による浸水被害であったと報告されたものの,樋門を閉鎖したとしても内水氾濫の可能性が指摘されておりました。これは先ほど鈴木委員も,こうすればいいのではないかという分かりやすい提案をいただきました。こうした洪水対策として河川の掘削,そして堤防の整備,排水樋管等の設備,排水ポンプ,そういった拡充の対応が進められてきていることで,前回の提言の中でも実現できている部分がかなりあるのではないかということを実感しております。
そして,私たちが今
所管事務調査として下水道事業と豪雨対策について提言を行うに当たって担当課から提供していただいた資料や世田谷区への視察を行いました。そして,それぞれの委員が独自の調査も行っていると思います。
これまでを踏まえて,私自身が提言したい点は4点ございます。
1点は,過去の
所管事務調査がどう生かされてきたかの検証,そしてハード面としまして,根川の下水道対策,こちらは根川の暗渠になっていない部分,そしてその暗渠化することが可能であるかどうかということです。そして合流式の下水道管への一部排水,こういったことを相談させていただいたのですが,今は無理だろうというお話ではあったのですけれども,本当にそうなのかという検証ができれば将来につながるのではないかというふうに思います。
そしてハード面としまして2点目は,公共施設,公園,民間や一般家庭における雨水貯留浸透ます・浸透槽,そういったものの,今時代とともにかなり改良されてきているものがあるそうですので,そういった検証です。そして設置の推進に関して提言できたらと思います。
そしてソフト面では,先ほど石川委員がおっしゃいましたけれども,理解促進のための広報,周知活動の再検討,これ今回当たりまして,狛江市のこういった防災ガイドやハザードマップ,他市ではどうなのかということを集めてみました。こちらは世田谷区で頂いたハザードマップ,そして調布市のハザードマップ,こういったものにどういった注意喚起がされているかということを見比べますと,非常に市の対応ですとか,市の持っていきたい方向性というのがよく表れているので,そういうものを見比べながら,狛江市でなるべく分かりやすいハザードマップ,マップ自体は変わらないかもしれませんけれども,それを配布するときに周知していただく情報のまとめ方というのも考えていけるのではないかということ,そして,それだけではなく周知活動,こういったものを使ってどう周知していくか,講演会ですとかイベントですとか,そういったものも提言できればというふうに思いました。ハザードマップ,こういった防災ガイド,比較から見えてくるものというのも私は今回非常に大きなことを学びました。
そして最後に,その中に含めていただきたいのですけれども,野川がやはり合流式であり,豪雨時には雨水が排水されるという仕組みというのはまだまだ知られておりません。やはり台風の後,川遊びをするお子さんたちの姿を見るにつけ,しばらく数日はそういうことを控えていただきたいというのもずっと思ってきておりますので,そういったことも盛り込んでいければと考えております。
以上です。
52: ◎
三宅委員 端的に言うと,ハードの部分の住居への浸水対策で止水板というところだけこだわっていて,具体的に言うと,狛江はマンション,集合住宅が多い。戸建てと複合で6割,4割ということですので,実際には戸建ての戸数は少ないですけれども,住んでいる人はものすごく多いということです。
武蔵小杉,台風19号,電気が浸水してエレベーターが止まってしまい大騒ぎになった部分を狛江市にオーバーラップした部分ということが,究極には止水板の話になると思うのですけれども,そういったことも視察ができればなとは思っていたのですが,端的に申し上げますと,もう意味がないかなと思っていまして,先ほどの石川委員のお話に通じる部分でありますが,実際にこの上部を収れんしていく上で,今年の冬までに,
委員長にまとめていただいたハード,ソフトというところの内水による浸水対策という部分を基本的には収れんしていく段階になっているので,鈴木委員がおっしゃっているようなポンプの話というのは今必要ないと思っています。
具体的には,先ほど石川委員がおっしゃったみたいに,吐き出す力,ため込む力という中で,吐き出す力,ポンプで吸ってその後どうするんだという議論が一番重要なわけで,そういったことを含めてなかなか難しいかなと思っています。
実際に多摩川で狛江市の立地上,ポンプがあって,吸い込んだ後どうするんだということを皆さんと一緒に話していかなくてはいけないというところで,狛江市だけではできない話ですので,そういったことも含めて,先ほどの石川委員の話に通じますが,基本的には住居への浸水対策というところで,住民目線の部分で収れんしていったほうがいい。したがいまして,ソフトの部分も情報提供というところの中で,新しいやり方,狛江らしいやり方ということがあるのではと,そういったことを私は今進め方として思っています。
53: ◎
委員長 暫時休憩いたします。
午前 9時49分 休憩
午前10時04分 再開
54: ◎
委員長 再開いたします。
お諮りいたします。
本日の調査はこの程度にとどめたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
55: ◎
委員長 御異議ありませんので,本日の調査はこの程度にとどめることに決しました。
──────────────────────────────
56: ◎
委員長 以上で本日の
建設環境常任委員会を閉会いたします。
午前10時05分 閉会
狛江市議会委員会条例第30条第1項の規定によりここに署名する。
建設環境常任委員会
委員長 岡 村 し ん
発言が指定されていません。 © Komae City. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...